頂上への道のり

BPグランプリ優勝までの道のり 予選の熱き戦いをレポートします。第ニ回のBPグランプリを制するのは誰だ!?

2014年11月1日・2日

決勝大会

開催日:11月1日(土)・2日(日)

インテックス大阪 6号館Cゾーン(大阪市住之江区)

全国から鈑金塗装に携わる技術者が集い、鈑金・塗装・見積りの3部門で日本一を決定する技術コンテスト「BPグランプリ」。2回目となる本大会には前回を超える1,221人が参加し、1次予選から数え約半年間にわたって技術力を競い合ってきた。 11月1・2日にインテックス大阪で開催された決勝戦には、全国から勝ち上がった各部門10人の選手たちが集結、日頃培った知識とテクニックを披露した。
鈑金部門の実技競技パネルには、5~6cm程度の線傷(赤丸)とプレスラインにかかった凹み(青丸)があり、線傷については、パテ付け、面出し、プラサフ塗装前の足付けまでを、フェンダーアーチのプレスラインにかかった凹みについては、パテ付け前の足付けまでを行う。
ハンマリングによる作業のほか、スタッド溶接機による引き出し鈑金、デントツールによる揉み出しなど、それぞれの選手が日ごろ培ったテクニックを駆使。やすりハンマーを用いて凹みを修復する選手や、競技中にデントツールの先端部分を傷の形状に合わせてベルトサンダーで削る選手の姿もみられ、全国大会の名にふさわしい高い技術力が披露された。
塗装部門の課題は、先端にプラサフが塗布された状態のフェンダーパネル。塗色はダイハツT22(ライトローズマイカM)で、隣接パネルがある想定でパネル内でボカシ塗装。審査は調色の精度と塗装の仕上がりがポイント。調色の精度では、色差計で15°、45°、110°の色差を計測(色見本パネルは、課題を作製する際に同時に塗装したものを使用)するほか、審査員が目視でもチェックする。
塗装の仕上がりについては、塗り肌や光沢が見本と同等か、メタルの並び方や方向性は揃っているか、ハジキ、タレなど不具合がないか、ボカシ塗装ができているか、などをチェックする。なお、コンテスト会場の塗装環境を考慮し、ゴミやブツは採点項目から除外される。配点は、仕上がり80点、時間10点、安全衛生(保護具の着用)10 点の計100 点と筆記20 点( 実技80%換算の100 点満点)。  塗料缶や計量器の配置や塗装ブースとの動線など、普段の作業環境と違うなかで、各自が工夫をこらした。また、時間いっぱいまで慎重に作業を続ける選手もおり、それぞれが日ごろ培った力を発揮すべく競技に取り組んだ。
前回の決勝に進出した10選手中、4選手が連続出場を果たして注目を集めた見積り部門。初日に筆記試験および実際に事故車を見ての見積書作成と、2日目には接客対応のロールプレイングを行った。  見積り作成の課題は、前面衝突で大きな損傷を受けたトヨタ・シエンタ。エンジンルームやラジエーターサポート、フロントメンバー、下回りの損傷状態を確認し、制限時間90分で各選手が普段使用している見積りソフトで作成した。
ロープレでは、自損事故の実費支払いを想定した接客対応で、自動車や保険に詳しくない女性客の来店という設定のもと、日産キューブの損傷確認や修理内容・料金の説明、保険のアドバイスなどを行った。等級制度改定で自動車保険の説明内容が増えたこともあり、ロープレでは各選手の時間の使い方に差が見られた。  公開審査および集計後、ステージで表彰式が行われた。  2日間の熱き戦いもクライマックスを迎え、各選手の緊張感も最高潮に達する中、各部門の3位、2位、特別賞、そして優勝の順で発表された。各部門の入賞者は下表の通り。優勝者は、鈑金部門が髙橋徹氏(近畿北ブロック、TRガレージ、兵庫県姫路市)、塗装部門が長妻大起氏(関東北ブロック、ナオイオート、茨城県取手市)、見積り部門が服部寬紀氏(近畿南ブロック、服部鈑金塗装、和歌山県和歌山市)。日本一の栄誉とともに、賞金50万円と副賞の商品を手にした。


BPグランプリ2014 決勝戦 入賞者(敬称略)


■鈑金部門
受賞者 ブロック 得点
優勝 高橋 徹 近畿北 87.1
2位 長谷川 美弘 北海道 74.9
3位 小林 弘和 近畿南 73.5

■塗装部門
受賞者 ブロック 得点
優勝 長妻 大起 関東北 87.6
2位 吉村 宏 中国四国 85.8
3位 柳沢 教之 東北 79.8

■見積り部門
受賞者 ブロック 得点
優勝 服部 寬紀 近畿南 88.8
2位 戸松 美和 中国四国 85.2
3位 伊藤 義高 近畿北 81.6

■特別賞
受賞者 ブロック 得点
特別賞 塙 憲 関東北 81.5
※各部門4位のなかで、もっとも点数が高く、かつ競技した塗装部門で3位と僅差であったことが授賞理由